倉敷医療生活協同組合 水島協同病院 オフィシャルサイト

水島協同病院 臨床指標


チーム医療の指標

入院患者の他科診察の依頼割合

入院患者の他科診察の依頼割合
分子・分母

 分子:退院患者で入院中に他科受診のあった患者数
 分母:退院患者数

指標の説明

 多くの疾患を持っている入院患者さんの診療に対して、それぞれの専門の科に診療内容の確認や、協力を依頼することは、診療の透明度、チームワークの度合いを示すもので、医療の質を表します。

指標の種類

プロセス

考察

 2020年度は42.7%と前年より2.1ポイント上回りました。入院中の他科へのコンサルトが推進されたと考えられます。
 当院の基本方針に明記している全人的医療の推進には、患者の問題を幅広く把握し、問題に応じた各科の協力体制が欠かせません。専門科間の協力を進め、よりよいサービスの提供に努めたいと思います。

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ケアカンファレンス実施率

ケアカンファレンス実施率
分子・分母

 分子:退院患者のうち医師・看護師・コメディカルによるカンファレンス記録のある患者数
 分母:退院患者数

備考(除外項目等)

 電子カルテ上に、医師・看護師を含む3職種以上が参加したカンファレンス内容の記録があるものを条件としてカウントを行っています。

指標の説明

 患者の多面的な要求に応える医療やケアを実践するには、多くの職種による専門性の結集が不可欠です。初診時や定期的に開催される多職種カンファレンスは、こうした医療やケアの要であり、全人的医療の実践がどの程度できているかみるための指標として設定しました。全退院患者のうち、一度以上ケアカンファレンスが実施された比率をみたものです。

指標の種類

プロセス

考察

 2020年度は41.4%の実施率で前年より0.2ポイント増加しました。この値は全日本民医連の2020年の中央値、55.22%を13.82ポイント下回っています。新入医師の参加、若手医師の間でのチーム制の導入など、新しい医療体制に対応した、カンファレンスの持ち方の整備が遅れています。チーム医療、職員教育におけるカンファレンスの役割、あり方についての再検討も必要かと思われます。
 診療報酬上でもチーム医療が重視され、多職種でのカンファレンスの開催が様々な加算の算定要件となり、その記録は算定の根拠にもなっています。患者の多面的な要求に応え、必要な情報の共有が図れるよう、多職種カンファレンスにふさわしい内容の充実をすすめたいと思います。

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リハビリテーション実施率

リハビリテーション実施率
分子・分母

 分子:退院患者のうち、リハビリテーションを実施した患者数
 分母:退院患者数

備考(除外項目等)

 退院患者のうち、PT/OT/STのいずれかのリハビリテーションを実施した事がある患者数
但し3日以内退院は除く

指標の説明

 急性期病院に於けるリハビリテーションは、機能・症状改善や廃用症候群・合併症などの予防や改善を目的としています。そのため早期からのリハビリ介入が重要とされています。また実施率は在宅復帰率などと共に重要な指標となっています。当院に於いても同様でリハビリテーション実施率は意義のあるものと考えます。

指標の種類

プロセス

考察

 2016年度以降リハビリテーション処方のシステム管理や診療体制などを整え、入院早期からのリハビリテーション診療を実施しています。
 2020年度のリハビリテーション実施率は80%に満たなかったものの、この5年は高い水準を維持しています。リハビリテーション実施群の平均年齢は76.7歳、非実施群の平均年齢は66.7歳と、訓練や支援を必要とする高齢者への手厚い診療提供が出来ていると考えます。
 今後も実施率を維持し多様な患者へリハビリテーション診療が提供できることを目指します。

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クリニカルパス利用率

クリニカルパス利用率
分子・分母

 分子:クリニカルパス使用患者数(入院中複数のパスを利用していても1とする)
 分母:退院患者数

指標の説明

 クリニカルパスは、病気ごとに検査や治療、看護ケアなどの内容およびタイムスケジュールを一覧表にしたものを言います。わが国には1995年頃から導入され徐々に普及してきました。クリニカルパスの使用は、患者さんにとっては診療の予定が分かりやすいという利点があり、医療者にとっては科学的根拠に基づいた標準的な医療の実践、医療スタッフ間での情報の共有、チーム医療の推進に役立ちます。クリニカルパス使用の増加は、内容の分析・見直しにもつながり、医療の質の向上にもつながります。

考察

 2020年度のクリニカルパス利用率は27.1%で、前年から2.75ポイント減少しました。COVID-19による入院控えか、急を要しない検査入院、特にTCS等の検査入院と白内障手術の入院が減少したことが要因と考えられます。
 当院では2002年にクリニカルパス委員会を立ち上げ、クリニカルパスの作成と活用に取り組んできました。2019年2月の電子カルテリプレイスに伴い、新しいクリニカルパスシステムへ移行し、BOMおよびMEDISの看護標準マスターの導入も行いました。電子化されていないパスの電子化を推進し、アウトカム評価の実施と評価結果のカルテ記録を開始しました。評価結果を記載する事で、1日の到達状況がわかりやすくなっています。
 2020年度は、2件のクリニカルパスに対して、アウトカム評価とオーダーによるバリアンス分析を行い、クリニカルパスの修正等の必要は無いと判断しました。今後もバリアンス分析を継続し、クリニカルパスの改善をおこない、より適切な運用をすすめたいと思います。

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褥瘡新規発生率

褥瘡新規発生率
分子・分母

 分子:入院後に新規に発生した褥瘡の数(別部位は1として計測)
 分母:調査月の新入院患者数+前月最終日在院患者数

備考(除外項目等)

 医療機器による褥瘡も含め、大きさや深さに関係なく、入院後に新規に発生した褥瘡を対象としています。

指標の説明

 褥瘡予防対策は、提供されるべき医療の重要な項目であり、栄養管理、ケアの質評価に係わる指標です。

指標の種類

アウトカム

考察

 2020年度は前年度と比較して発生率が上昇しました。発生原因として体圧分散寝具選択、ポジショニング、体位転換等が課題となっており、入院中のADLの低下に対して褥瘡発生のリスクアセスメントを適切に行い、対策を講じる事が重要です。医療機器関連圧迫褥瘡に対しても褥瘡発生率として加えています。
 院内発生患者の特徴として終末期患者が他患者と比較して10倍の発生率となっていました。部位は仙骨部が最多でした。
 NSTとの共同、皮膚・排泄ケア認定看護師による定期的な患者への介入、担当リハビリスタッフとのポジショニングやリハビリ状況についてのカンファレンス等、リンクナース、リハビリ、栄養士が専門性を結集して褥瘡発生の減少をめざします。
 また、エアマットの老朽化に対し、新規にエアマットシステムを導入する予定です。

参考文献等

1)褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版):2015年日本褥瘡学会編集

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